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ストームグラス(天気管)

用意するもの

ストームグラス材料
きちんと蓋の閉まる瓶(ガラス製)
精製水
無水エタノール
硝酸アンモニウム
塩化カリウム
樟脳(しょうのう成分のみ)

道具
耐熱ビーカー(2)
混ぜ棒
漏斗
湯煎用のボール等

基本の配合
A液
硝酸アンモニウム5g
塩化カリウム5g
精製水

B液
樟脳20g
無水エタノール80g

用意した瓶に合わせて
A液・B液の量を計算して調整します

A液、B液、共に液が透明になるまで完全に溶かします
溶け切らない時は湯煎をして溶かします

完成したA液とB液を混ぜます
混合液は白く濁るので
湯煎にかけ透明になるまで混ぜます

瓶に入れて蓋をします

分量の計算や、混ぜる作業よりも
材料を揃えることが大変でした。

無水エタノール
精製水はドラッグストアで簡単に手に入ります。
硝酸アンモニウム
塩化カリウムは一般では求めにくいです。
樟脳も純粋な硝酸成分の防虫剤は
なかなか販売していなかったです。

色々と探した結果
硝酸アンモニウム・塩化カリウムともに
理科実験の強い味方。
「実験くん」で購入することができました。
樟脳はドラッグストアとホームセンター4軒回ってやっとありました。

出来たてのストームグラス
出来たてのストームグラス

湯煎で完全に溶かした後、瓶に入れて蓋をします。

温度が下がってくるとまず、雪の様な細かい結晶が出来はじめました。

結晶はだんだんと繋がって大きくなってまるで雲の様です。

この後、結晶が解けたり壊れたりして小さな雪の堆積の様になりました。

 

瓶の種類や液の状態によるのでしょうが、早いものは2日ほどで空模様に連動する様になりました。

おそくても2週間ほどで完全に状態が落ち着くいて、なんらかの要因に反応するようになります(空模様に連動するかは未知数)

雪の前に現れる羽状結晶
雪の前に現れる羽状結晶

天気管を自作してからひと月以上観察を続けました。(2021.12.28作成)
観察によるとストームグラスが雪の前に作る結晶が似ていることがわかりました。
雪以外についてはまだわかりません。
今後温かい気候になって、どう変化していくのか興味津々です。

ストームグラスの観察結果は科学室データ集から確認できます。

旧ブログストームグラスまとめにも詳しいです。


ストームグラス用の瓶を用意するにあたって

木の蓋(パッキン
金属の蓋(パッキン
ネジ式金属の蓋

と、実験的に用意しました。
初めは木の蓋だけが天気と結晶が連動していましたが、3週間くらいでネジ式の蓋も連動し始めました。

作ってすぐに、天候に連動した状態変化をみたいならば、木製の蓋が良い様です。


金属(パッキン)は瓶に対して液が少なく安定しなかったのですが、後にネジが安定したことを考えると、瓶に対しての液体の量は重要な様です。

 

一年たった天気管の様子です。

木製のものはアルコールの揮発が防げないのか、結晶が大きく成長し、天気管機能を失ってなってしまいました。

アルコールや精製水の量を調節した後、湯煎で結晶を溶かしてみたのですが、安定しませんでした。

 

比べてネジ式の蓋のものは、今冬も安定して雪予報を当てていました。

 

自作天気管を作成するときはガラスにネジ式の蓋がおすすめです。 2023.2.28(追記)


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