基本的にハーブティはフレッシュでも、ドライでも、お湯を注ぐことで抽出できます。
全般にフレッシュより乾燥したものの方が成分は強くなりますが、乾燥の仕方や古くなると香りは抜けます。
コップ一杯に対して適量(美味しいと思う量)で淹れた場合、フレッシュとドライの成分の差はそんなには出ないので
まずは気軽に味わってみてはいかがでしょう。
味や用法については個人的な「感想」ですので参考程度にお読みください。
注意・身体に合う、合わないがあるのでいきなり大量に飲んだり。濃くしたりはしないでください。
ミント Mintha シソ科ハッカ属
西洋ハッカ・ハッカ
使用部位 葉
賦活/鎮静/鎮痙・虫除け(香り)
成分・メントール/メントン(ペパーミント系)
カルボン(スペアミント系)/フラボノイド/シソ科タンニン/フェノール酸
単体で美味しくないハーブもミントを混ぜると飲みやすくなる。
実感としては賦活/鎮静/鎮痙は爽やかさのストレス緩和くらいに思っていて、ミントティーとしての薬効はほぼ虫除けに全振り。高確率で蚊に刺されなくなります。(飲む前はキャンプで私がいれば虫除けがいらなかった←私だけ刺される←酒飲まない・足は汚れてない)
ブルーマロウ Malva sylvestris アオイ科ゼニアオイ属
うすべにあおい
使用部位 花
皮膚・粘膜の保護/消炎
口腔・咽頭・胃腸
成分・粘液/タンニン/アントシアニン
有名な青からレモン汁でピンクに変わるお茶。
コモンマロウ(ぜにあおい)の方が花いろが濃くて青いお茶が出る気がします。味はもにゃっとしていて不味くもないが美味くもない。蜂蜜にあいそうな、香りのあるお湯。慣れるとあーこんな味って感じです。
ジャーマンカモマイル Matricaria chamaemelum 一年草
ローマンカモマイル Chamaemelum nobile 多年草
キク科シカギク属
カミツレ
使用部位
ジャーマン 花
ローマン 花の黄色い部分
消炎/鎮静/鎮痙/駆風・抗ストレス
成分・カマズレン/フラボノイド/コリン/クマリン
カモマイルもブルーマロウと同じのもにゃっとした感じです。
優しいことは優しいですが美味しくはないかなぁ?
アキレア(ヤロウ) Achilea キク科ノコギリソウ属
セイヨウノコギリソウ
使用部位 葉
止血/殺菌/消毒/解熱/発汗
成分・タンニン/クマリン/フラボノイド/カマズレン
独特のわかる味(香り?)がします。
不味くはないです。、発汗は実感しませんが、利尿作用は確実にあります。解熱はそこから来ているのかな?
キャンプ中は、ミント・ヤロウ・メインにその他のハーブを足したブレンドティーを持っていきます。怪我したらティーで洗えるで便利
レモンバーム Melissa officinalis シソ科コウスイハッカ属
セイヨウヤマハッカ
使用部位 葉
鎮静/鎮痙/抗菌/不眠
成分・シトラール/シトロネラール/タンニン/フェノール/ロスマリン酸
ミントと同じく薬効は爽やかさのリフレッシュ程度に思っています。レモンの香りさっぱり系なので、単体で美味しくないものや、
アクセントに何かと混ぜて飲むことが多いです。
庭で寛ぐときは、お湯だけ沸かしてそこらに色々生えているためその時の好みで足したり混ぜたりします。
ヒソップ Hissopus シソ科ヤナギハッカ属
やなぎはっか
使用部位 地上部
抗炎症/抗菌
鼻水・鼻詰まり・去痰・リュウマチの強張り・痛みの緩和(?)
成分・カンファー/ピネン/シオネール
指輪物語の「神の手」の葉もヒソップと言われていたりしますが、
爽やかな香り、と喉のさっぱりが一応抗炎症なのかな?
ミントほどツンとこずに爽やかです。
冬前に枝を切り詰めて春に伸びる柔らかい部分を乾燥しています。
あまり薬効にはこだわらず、ミントと同じような扱いです。
セントジョンズワート Hypericum preforatum
オトギリソウ科オトギリソウ属
西洋弟切草
使用部位 地上部(開花期)
鎮静/抗うつ
成分・ジアンスロン類/フラボノイド/ハイパーフォリン/タンニン
単体ではとてもまずいです。ミントかヒソップと混ぜます。効果はミントの虫除け以外はある意味気の持ちようと思うくらいにしています。
併用注意・薬物代謝酵素の抑制
インジナビル(抗HIV薬)・ジゴキシン(強心薬)・シクロスボリン(免疫抑制薬)・テオフィリン(気管支拡張薬)・ワルファリン(血液凝固防止薬)・経口避妊薬
ノブドウ Ampelopsis glandulosa
ブドウ科ノブドウ属
蛇葡萄ジャホトウ
使用部位 茎・葉
慢性腎炎/慢性肝炎/嘔吐
根
関節痛(煎液服用・外用)
成分・(有効部分が不明)
一番お茶っぽいかしら?苦い葉っぱ?(笑)
漢方としては普通に茶葉で売っているので、けっこう飲んでも問題なさそうですが、ミントミックスとかの方が美味しいのでそんなに混ぜません。
ホップ Humulus lupulus
アサ科カラハナソウ属
セイヨウカラハナソウ
使用部位 毱花
鎮静・エストロゲン様作用
成分・ルプリン(ポリフェノール)
香りは良いですが、苦いです。
氷砂糖と一緒にハーブをジンとかに漬ける時に少し混ぜます。
第3のビールを注ぐとビール感まします。
お茶としては寝る前に少し混ぜる程度。
カワラハハコ Anaphalis margaritacea
キク科ヤマハハコ属
使用部位 花
肝機能改善・黄疸
成分・不明
花部分なので単体では花系(カモマイルやブルーマロウ)の味がすると思われますが、大量にはとれないのでミックスティーでしかのんでいません。
花の時期が初夏頃だけなので大量に育てないと収穫量が少ないです。
ハーブの薬効は「継続して飲む」「治療を意図して飲む」ことをしない限りは測りにくいです。小さな怪我にヤロウの汁と、水で洗うでもあまり消毒効果は変わりません。何かで表面を流す(血を絞り出すでも良いのです)ノコギリソウ(野生のヤロウ)は手元に何もなければアウトドアでたまに使います。それでも少したてば水道はあるし、薬を使わずとも清潔な布が手に入ります。その二つが揃えばハーブ関係なくすぐに治ります。
よほどに悪化すれば病院の抗生物質を頼るでしょうし、病院案件でなければ、やはり自然に治ります。ハーブは効果のある成分が含まれている。だけで、現代社会においては『趣味』『楽しみ』の領域(St.ジョンズワートなどは依存性がなく向精神薬の代わりとして西欧では使われていますが)です。漢方などは任意抽出していますし、ナチュラルなハーブティーとして通常抽出できる分量は、ちょっと良いお湯。くらいのイメージ良いと思います。(それなりの効果はあります)
一般に薬が手に入れられなくなった時、そんな時に知識があったら良いかな?というのが私の薬草園の趣旨です。
最近は園芸店で苗で手に入る物も多くなりましたが、種から育てたものも多いです。
種も外国産のものが多くてなかなか集めるのも大変でした。
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