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日本海岸の火山の痕跡

積丹半島西の河原
積丹半島西の河原
小樽祝津おたる水族館
小樽祝津おたる水族館

柱状節理とは、海へ向けて溶岩が流れ出した時に、急速に冷やされてできる柱状の溶岩です。

北海道の海岸線のあちらこちらにあります。

インパクトが大きいので見かけるとすぐにわかります。

水族館の奥の節理には最近(近頃行っていなかったのもあるけれど)まで気が付いていませんでした。こんなに立派なのに。

トドが好きすぎて目がいっていなかった(笑)今は岩石もトドと同じくらい好きです。

余市蘭島
余市蘭島

この写真の崖はハイアロクラスタイトといいます。

海中に噴出した火山灰が固まってできたものです。

基本的には噴出後の熱でがっちり固まっているので、一般的に耳で聞く火山灰岩(凝灰岩)のイメージと違って硬いです。(凝灰岩も実は硬いものも多いのですが)

硬いのですが、硬い故にヒビ等入るとそこから割れます。

土砂崩れるのではなく崩落してしまいます。

旧豊浜トンネル上部の崖もこのハイアロクラスタイトでした。残念ながら日本海側はかなりの確率でハイアロクラスタイトの崖が続きます(硬いので侵食に耐え崖として残っている)森は深く道を作れる場所は海岸沿いしかなく、そのすべてをトンネルにすることも難しく(トンネルも潰れたけれど)目視で点検していくしかありません。

『道を通し維持する』ということはとてもとても大変なことなのです。

 

岩石画像
浜益南部

積丹の誇る美しい島武意海岸

 

この岩体は『噴火』の痕跡ではありません。

周辺には火山灰の堆積層がありますし、西の河原はさらに南側に回ったところにあります。火山活動があったことは間違いないのですが、この岩体は貫入といって

もともとの地層の隙間にマグマが流入して固まってできました。

周辺の地層は風化してなくなり、硬い溶岩だけが残ったのです。

乱杭歯のように残る巨岩は貫入岩のことが多いです。

島武意海岸は日本の渚百景に選ばれた美しい場所、下の海岸まで降りるのは大変ですが、上から見るだけもの石や火山に興味がなくても宝石の様な価値があります。

積丹半島には毎年夏になると約1週間野営にいきます。(毎年お世話になっています)(コロナで行けなくなったけれど商店のおばあちゃん元気でいるかな?)

電気もガスもない生活。贅沢は毎日温泉「岬の湯」にお風呂に通うこと。

神威岬や島武意海岸、西の河原と火山帯が続き岩石の観察も面白く、何より自然が美しい。そして風が厳しい(泣)

勝手に第二の故郷と思っています。

積丹スピリットさんのJINが発売開始した当初、価格にちょっとびびりながらも神威岬近くの小さな商店で手に入れることができました。(小瓶や神威岬での扱いの分は売り切れだった)積丹への恩返しと気合を入れて購入した火の帆は、香り高く甘く、スピリット系でこんなに美味しいのかと驚きました。火の帆の美味しさを機にやや高級のJINなども色々飲み比べてみましたが、結局火の帆が一番好きです。我が庭にも通じる、北海道の自然の香りがするからかもしれません。


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